皆が幸福に
幸福の種を蒔いて育てる
2023年2月
初めに
人が幸せを感じるのは、どんな時なのでしょうか?
テレビでPOSTCODE LOTTERIJ(ポストコード・ロッテライ、郵便番号と1か月分のくじ本数を登録して購入する宝くじの一種)の当選者たちの喜んでいる姿、嬉しそうな顔が、よく宣伝に使われています。人は欲しかった物を手に入れた時、幸せを感じます。
また人は、優しくされた、愛されている、尊敬されていると感じる時など、幸せを感じるものです。
お母さんが赤ちゃんに乳を与え、満足して眠る我が子をそっと寝かせる時、人の手助けをして喜ばれた時などにも、人は幸せを感じます。
人はいろいろな時に幸せを感じますが、あなたの場合はどんな時でし
ょうか?
母のこと
私は子供の頃、母から不思議な話を聞きました。
母が入院した時、隣のベッドにいた女の人と仲良くなり、母の方が先に退院し家に帰っていました。ある日、その人が母の夢の中に現れ、お別れの挨拶をされたそうです。ちょうどその時刻に彼女は亡くなられたと、後で聞きました。
また、家族同様に親しくしていたおじいさん(その時は他県に住んでおられました)が、母の夢に現れて、握手をしようと手を差し出されたそうです。母は、「おじいさん、どうしてそんなに冷たい手をしているのですか?」と尋ねると、彼はすーっと消えたというのです。その時彼の着ていた青い服がとても印象に残ったそうです。
その後、おじいさんの家族からの知らせで、ちょうどその時刻に亡くなられたと聞き、青い服は生前、最もお気に入りの服だったことを知りました。
このようなことを一度年配の同僚に話したことがありました。彼女は「そんなことは、純粋な人には起こることがある。」と言いました。確かに母は人に悪意を持ったことはなく、困っている人がいれば放っておけない性質の人でした。
母は自分でも気持ちが悪いと思い、家族以外に話したことはなかったと思うのですが、他の人には見えないものが本当に見えていたのだと思います。
学校で
日本の公立学校では、宗教教育を行ってはいけないことになっています。
私が学校で人間について学んだことで覚えていることは、日本国憲法(注)の中に書かれている「人権」です。自由権、平等権、人間らしい生活をする権利、政治に参加する権利を私たちは持っていて、それらによって「民主主義」を実現し、「戦争放棄」で平和な世界を作っていく、というようなことでした。
私は成程とは思ったのですが、何か腑に落ちないところがありました。私には「自由」や「平等」の権利があり、政治にも参加できる、….. しかし、その私は、一体何に基づいて判断すればよいのだろうか?
私自身ある時期「不可知論」に陥り、学生生活は続けながらも精神的には「自閉症」に近い状態になっていました。
私はどのように考え、判断すれば良いのだろうか???
(注)第二次大戦後、連合国軍占領下で公布(1946年)・施行(1947年)された日本の憲法。以降、現在まで1度も改憲されていない。
ヒューマニズム
「神を信じない」と言う知人に、「では、何を信じているの?」と尋ねると、「ヒューマニズム」という答えが返ってきたことがありました。
「ヒューマニズム」と言えば、オランダ出身のヒューマニスト、エラスムスの名前が思い浮かびます。ロッテルダムで生まれたエラスムスは、ロッテルダムの大学の名前(エラスムス大学)にもなっています。その著『痴愚神礼賛』(1511年)では、痴愚の女神モリアの口を通じて、人間や社会に対する風刺を繰り広げ、特に教会や聖職者たちの偽善、腐敗を痛烈に批判しています。彼は人間の理性を信じ続けながら、信仰を再生することに力を尽くし、キリスト者の一致と平和を重んじていたそうです。
神を信じることで人間の理性を信じたエラスムスとは異なり、知人の「ヒューマニズム」は、神なしの人間の理性を信じているようでした。
私は何に基づいて価値判断をすれば良いのか悩んでいたところだったので、自分の理性を信じることなどはとても無理な話でした。
霊界の話
母からの話で、あの世があるかもしれないと思っていた私は、スウェーデンボルグやシュタイナーの本を読むようになり、霊界の存在や、人間の内なる霊性の存在について考えるようになりました。
スウェーデンボルグ(1688-1772)はスウェーデン出身で、前半生は優れた科学者・政治家でした。52歳になった頃から、霊能力が生じ、神秘体験を重ねるようになり、たびたび幽体離脱をして霊界探訪を繰り返し、この体験に基づく膨大な著作を著し、『霊界探訪日記』は大英博物館に収蔵されています。また、彼が約500q離れた場所からストックホルムの大火災の様子を遠隔透視したことも、当時大変なニュースになったそうです。
ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)はオーストリア生まれの神秘思想家、哲学者、教育者です。7歳の頃から霊的な体験をするようになったと言われています。人間の五感では物事の表面しか捉えられないとし、霊性の向上ということを教育の中心に据えています。
私自身は霊的なものを見ることも聞くこともなかったのですが、スウェーデンボルグもシュタイナーも、その著書の端々から人間への深い愛が感じられました。おそらく彼らは本当に霊的な体験をし、そこから得たことを人々のために生かすべく努力されたのだろうと思いました。
霊界の説明で疑問が氷解
「人間はどこから来てどこへ行くのか」「人間が生きることの意味は何か」「なぜ悪が栄え、善が滅びることがあるのか」「人はなぜ、環境も性格も異なって生まれてくるのか」等々、いろんな本を読んでも疑問に対する答えは見つけられませんでした。ぶ厚いコートの上から痒い所を触るような感じで、分かったような気分にはなっても、実際は分からないものでした。
大川隆法氏(1956〜)は、東京大学を卒業後、1981年に天上界から啓示を受け、商社に在職の傍ら教団設立の準備をして1986年に「幸福の科学」を創設されました。その著書には、現代の科学万能(唯物論)の時代に臆することなく、霊界の存在を、「存在するものは存在する」と明確に述べられています。
読者の中には、「霊界の話をしなければ、とてもいいことが書かれているんだけれど…」という人もいるそうです。しかし、私の抱いていた様々な疑問は、あの世の存在からの説明で、氷解していきました。また、氏の著作からは人々への深い愛を感じ取ることが出来ました。
説法(現在3500回以上)は、いつも原稿なしで行われ、その著作は3100冊以上になっています。これらは人が頭で考えるだけでは不可能ではないでしょうか?説法の時には天上界からの霊指導があるそうです。
世界宗教の多くが啓示宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など)です。幸福の科学の教えは現代に下ろされた啓示だと思えます。神様は、荒廃した現代の人々を憐み、愛に満ちた啓示を下ろされたのではないでしょうか …..
幸福の科学
幸福の科学の本に出会ったことまでを簡単に述べましたが、その教えをもっと学びたいと思うようになり、会員にならせていただきました。
オランダへ来て文化の違いに出会ったのですが、肌の色・宗教・文化の違いがあるからこそ、より素晴らしい関係・社会が創れる、と思うようになりました。様々な花がそれぞれに美しく咲きながら、見事な花壇を作っているように、人間もそれぞれの個性を生かしながらお互いが調和し、それぞれの人生や社会を幸福なものにすることができると思っています。
私は今、会員として学んでいるところですが、その教えはとても広くて深いものなので、どれだけ理解できているかは分かりません。しかし、自分なりに学んだことを、皆さんと共有していきたいと思っています。ご意見・ご感想を送ってくださると嬉しいです。
幸福の科学について、もっと知りたい方は、公式サイト:
https://happy-science.jp/
(日本語)
をご覧ください。
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